一人暮らし情報: 2008年12月アーカイブ



一人暮らしの種類

一人暮らしをするというと学生や新社会人などの若い人が部屋を借りて住むというイメージが強いですね。
賃貸業者の広告などを見てもそういった生活を意識したような広告が多いですから、一般的にもそういったイメージが強いことが分かります。ですが実際には一人暮らしの部屋探しに訪れる人を見ていると必ずしもそんな人ばかりではないことが分かります。

例えば高齢者。お子さんが独立して夫婦二人の生活になったのでお子さんが出て行った家に住んでいたものの、夫婦のどちらかが亡くなってしまった後に一人暮らしとなるケースがあります。仮にこの夫婦が一戸建ての住宅に住んでいたとして、もう一人暮らしになったのだから一人暮らしにふさわしい部屋で充分と考える人は実に多いのです。その方が設備もセキュリティも充実しているから、というのも理由としてあるようです。このような人にとって、最も適した部屋というのはバリアフリーに配慮した住みやすいワンルームマンションなどが挙げられます。

最近ではこのようなニーズに反応して高齢者が快適に住むことの出来る一人暮らし用物件も多数建築されています。高齢化社会が進むにつれて、この流れは今後もさらに加速するでしょう。
次に考えられるのは離婚によって独身となった人。それまでは家族で住んでいたものの、離婚にともなって妻が子供を引き取ることになりそのまま従来の家に住み続けるとなると、夫はその家を出ることになります。その際、家を出た夫は一人暮らしになるわけですから一人暮らし用の部屋探しをすることになります。以前はあまり目立ちませんでしたが、離婚件数が増加するにつれてこのような人も見過ごせない人数になりつつあります。

これらの人にとっては高齢者ほど住宅の性能に配慮する必要はありませんが、やはり費用面でそれほど自由に選べない人が多く、少しでも初期費用が安く入居できる部屋を、という傾向が強いようです。どんなに良い部屋でも初期費用の予算が折り合わなければ契約が成立しませんから、こういった人でも入りやすいように初期費用を抑えた物件というのもちゃんとあります。

かつて高度成長期には地方からの出稼ぎ労働者が多く、そんな人がとにかく安く入れるようにと、性能や外観に関係なくとにかく価格を低く抑えた物件が多数ありました。木賃宿などと呼ばれたこれらの物件は時の流れとともにマイナーな存在となり、今ではネットカフェを住まいにするネットカフェ難民なる人たちが取沙汰されています。

一人暮らしの物件というのは時代背景を一番よく表していると言われており、そういった変遷を見ていると興味深いものがあります。

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